漢方のすごいところ
医学の進歩とともに、西洋医学をベースにしたケミカルな医薬品の技術は大いに進化しました。
例えばアレルギー性疾患などは発症に関わる要因が幾つも発見され、それぞれの要因に対してピンポイントで効果を発揮する治療薬が開発されています。しかし患者さんごとに関与する要因が異なっていたり、複数の要因が複雑に絡み合っていることが多いのです。
同じアレルギー性疾患でもAさんには抜群に効いても、Bさんには全く効かない。こうした事例が少なくないんです。
一方の漢方薬は、ピンポイントで作用するのではなく、様々なところに働きながら全体的にゆるやかに効果を発揮します。
ケミカルなものが「血管をかき分けながら問題のある箇所にたどり着き、ポイントでパシッと治療する」ようなイメージだとすれば、漢方薬は「ある生薬が血管を開くように作用し、別の生薬がそこを通って問題のある箇所全体を穏やかに治療する」ようなイメージだといえるでしょうか。
複数の生薬が相乗的に効き目を発揮してくれるのです。
例えるなら、ひとつの薬がごはんを食べる「気(=元気)」を起こしつつ、病気も治していく。こんな発想は、西洋医学には存在しません。これが漢方薬のすごいところと言えます。
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